1984-03-02 第101回国会 衆議院 予算委員会 第15号
○妹尾政府委員 先ほど御案内申し上げましたように、取引上優越した地位にある業者が、その地位を利用して取引の相手方に対して不当に不利益な条件で取引をするようなことは、独占禁止法上、不公正な取引方法に当たるわけでございまして、運輸業におきましてもそういう問題を生じないよう今後十分実情を注視いたしてまいりたい、こういうふうに思います。
○妹尾政府委員 先ほど御案内申し上げましたように、取引上優越した地位にある業者が、その地位を利用して取引の相手方に対して不当に不利益な条件で取引をするようなことは、独占禁止法上、不公正な取引方法に当たるわけでございまして、運輸業におきましてもそういう問題を生じないよう今後十分実情を注視いたしてまいりたい、こういうふうに思います。
○妹尾政府委員 お答えいたします。 先生御案内のとおり、昭和四十年に下請法改正の際に衆議院の商工委員会におきまして御案内のような附帯決議がなされたわけでございますが、それを受けまして、私どもの方では、建設業につきましては、昭和四十三年から四十五年にかけまして三回にわたりまして一般的な調査を行い、実態の把握に努めたところでございます。その後、昭和四十六年に建設業法が改正されまして、各都道府県に建設業
○妹尾政府委員 お答えいたします。 公正取引委員会としましては、従来から、公共工事にかかわります建設業のいわゆる談合行為等によりまして競争が実質的に制限されるような場合には、法に従いまして厳正に対処してまいったところでございます。 先般公表いたしました建設業の公共工事に係るガイドライン、これは昭和五十四年八月に当委員会におきまして公表いたしました事業者団体の活動に関する一般的なガイドラインの内容
○妹尾政府委員 お答えいたします。 医療用医薬品の価格形成の問題につきましては、昨年六月、独占禁止法違反の行為があったということで、メーカーの団体に対しまして独占禁止法に基づく審決を、これは是正措置を命ずる審決でございますが、行いますとともに、卸売業者の団体に対しまして警告を行いまして、問題のないよう是正措置をとってもらったところでございます。その後におきましても、医薬品の価格が自由に形成されますよう
○説明員(妹尾明君) 独占禁止法の中に、取引上の地位を不当に利用することを禁止する、不公正な取引方法の一部でございますが、これとの関係が問題になろうかと思いますけれども、問題につきまして検討してみたいと思います。
○妹尾(明)政府委員 あくまで推測でございますけれども、一つは、基本的には牛乳の需給がかなりアンバランスになっておる、供給過剰の気味があるということが背景にあるのではないかと思われますけれども、そこからスーパー等で牛乳がおとり商品としてかなり一般的に用いられている。他方、牛乳には牛乳でもっぱら商売をなさっていらっしゃる専売店がございますので、専売店関係の方から申告があるわけでございますけれども、団体
○妹尾(明)政府委員 私どもの手続といたしましては、違反事件に関する情報が報告されますと、これを受け付けまして内容を検討いたしまして、問題があると思われるようなケースにつきましては必要な調査を行いまして、さらに五十二年の改正によりまして現在は、その処理の結果について報告者に通知をしなければいけないということになっております。牛乳の不当廉売の関係の報告は本局だけではございませんで各地方事務所にわたって
○妹尾(明)政府委員 昭和五十五年度、昨年の四月からことしの三月までの一年間におきまして約十万七千件の情報が報告されております。
○妹尾(明)政府委員 昨年の四月に紙関係、対象といたしましたのは段ボール関係でございまして、段ボール原紙それから段ボールシート等の製品につきましてメーカーによります価格カルテルの疑いということで調査を行っているわけでございます。クラフト紙は対象ではございません。段ボール原紙のうちクラフトライナーが対象に入っております。クラフトライナーの関係につきましては調査もほぼ終わっておりまして、近々に結論を出す
○政府委員(妹尾明君) 販売する商品につきまして、販売先によりまして、価格が違っておるというだけで直ちに独占禁止法上不公正な取引方法に該当する、不当な差別対価を禁止する規定ございますけれども、とはちょっと申しかねるわけでございます。その価格の差別を設けることにつきまして合理的な理由がなくて、これを継続的といいますか、あるいは政策的に行っておるということによりまして、競争関係にある周辺のスーパー等の場合
○政府委員(妹尾明君) 本年度に入りまして、四月から九月まででございますが、そういう形で処理いたしましたものが全部で四百八十件ございまして、そのうち仕入れ価格を下回っているということで不当廉売の疑いがあったものが約三百五十件ほどございました。
○政府委員(妹尾明君) スーパー等の量販店が客寄せのために仕入れた商品を、仕入れ原価を下回りまして大々的に販売するということによりまして、周辺の小規模の店が非常にその影響を受けるというようなことになりますと、これは公正な競争を阻害するおそれがある事態ではないかというふうに考えるわけでございます。 牛乳の問題でございますが、私どものところへ毎日多数のそういった不当廉売であるとの申告が参っておりますが
○妹尾(明)政府委員 段ボール関係につきましては、先生御指摘のように、今年の四月二十二日、原紙につきましては、クラフトライナー、ジュートライナー、印しん原紙、それからあとシート、ケース等につきまして、それぞれ共同して価格を引き上げた、あるいは団体において価格引き上げを決定してこれを実施している、こういう疑いで調査を始めまして、現在、鋭意調査を行っているところでございます。 それから、過去の事件の状況
○妹尾(明)政府委員 石こうボードの価格のカルテルの関係につきましては、先生御指摘のように、昭和四十八年四月に日本石膏ボード工業組合に対しまして八条一項一号に違反するということで勧告いたしまして、五月十日に審決になっております。ただ、ちょっと手元に資料を持っておりませんので、当時の理事長がどなたであったかということについてはただいますぐにはお答えいたしかねます。
○妹尾(明)政府委員 石こうボードの業界につきましては、共同して石こうボードの販売価格を引き上げた疑いがあるということで、先生御指摘のように本年三月二十七日に石こうボードのメーカーの団体である石膏ボード工業会及びそのメンバーである石こうボードのメーカーの事務所等合計三十六カ所につきまして立入検査を行いました。このカルテル行為につきまして、その主体が事業者団体であるということになりますと、事業者団体の
○政府委員(妹尾明君) 実は、関東支部というか、関東地域につきましては、先生御指摘のような情報がございまして、現在調査をいたしているところでございます。先ほど来申し上げておりますように、競争品の取り扱いを、業者がその取引先に対して終始これを守らせる、あるいは再販売価格を終始守らせるということは、これは独禁法との関係で当然問題になる行為でございまして、調査が必要な事態ではなかろうかと思っております。
○政府委員(妹尾明君) 先生御指摘のような事実がございますと、これは独占禁止法に違反する行為が行われている疑いが強いかと思います。
○政府委員(妹尾明君) 一応一般的な答弁でお許し願いたいと思いますが、たとえば輸入業者が輸入しました商品の取り扱いにつきまして、その取引先の卸業者等に対しまして競争品の取り扱いを禁止するとかあるいは再販売価格を指示しこれを守らせるというふうな行為がございますと、これは独占禁止法で事業活動を不当に拘束するような条件をつけて取引することを禁止する、これは一般指定という——不公正な取引を禁止しておる十九条
○政府委員(妹尾明君) 御指摘になりました問題点、たくさんございますので、なかなか複雑な問題かと思いますが、それと、私どもといたしまして事実をはっきり掌握いたしておるわけではございませんので、一般論でお答えすることをお許し願いたいと思いますが、一つは共同仕入れに対して取引を拒絶したという点でございますが、この取引拒絶の問題につきましては、独占禁止法で禁止されております「不公正な取引方法」の中に、不当
○妹尾(明)政府委員 先ほど申し上げましたフィルム関係につきましての調査は、独占禁止法の三条後段、競争関係にある事業者が共同して価格等を決定する、こういう問題でございまして、御指摘のような個々の企業が単独で行う行為、特にもし特定のメーカーしか供給者がいないという状態で、その企業が行う行為につきましては、現在の独占禁止法ではこれを直ちに取り締まる規定はないということでございます。
○妹尾(明)政府委員 フィルム業界につきまして、本年の二月二十一日、医療用のエックス線フィルムの販売価格を共同して決定した、こういう疑いで立入検査を行ったわけでございますが、これにあわせまして印刷用のフィルムにつきましても同様に共同して価格を決定した、こういう疑いがあるということで調査を行っております。
○妹尾(明)政府委員 競争関係にある会社の販売価格の引き上げが斉一に行われたということにつきましては、確かに疑問の節もございますけれども、ただ、これは従来からのいろいろな価格形成の経緯等もございますので、直ちにそれだけをもって問題があると断ずることはむずかしいのじゃないかと思います。特に価格表を作成して配付している業界におきましては、その価格が斉一になるということは、しばしば見られる現象でございます
○妹尾(明)政府委員 先ほどちょっと申しおくれましたが、実はエックス線用フィルムにつきまして調査を行ったわけでございますが、印刷用フィルムにつきましても、独禁法上いろいろ問題があると考えられましたので、あわせてこの点についても調査をいたしております。 それから、ただいま先生御指摘の資料の件でございますが、結論的に申し上げますと、ただ、これだけで直ちに独占禁止法に違反するカルテルがあったとすることはなかなかむずかしい
○妹尾(明)政府委員 先生御指摘の本年二月二十一日に富士写真フィルム及び小西六写真工業について行いました調査は、両社が医療用のエックス線フィルムの製造業者として同フィルムの販売価格を共同して決定した疑いがある、また、小売価格等について不当に価格を維持している疑いがあるということで調査したわけでございます。 前者については、独禁法第三条の不当な取引制限の禁止規定に違反する疑いがある、後者については、
○妹尾説明員 先ほどちょっと説明足らなかったのですが、実はことしの春ごろ、OPECの原油の値上げに関連いたしまして、特にガソリン品を中心に急激な値上がりがありまして、その過程で、この値上げがカルテルによる一斉の値上げではないかという苦情か多数ございまして、実はそのころ、五月前後でございますか、全国十数地区につきまして価格の値上げの実態を調べまして、特に問題のございました大分と埼玉の両地区につきましては
○妹尾説明員 これは法律の話で恐縮でございますけれども、私ども独禁法の中には価格の高低そのものを取り締まるような一般的な規定はございませんで、結局カルテルであるとか、あるいは不当な、差別的な、まあ不公正のとりょうでございますけれども、取り扱いであるとか、そういった形で人為的に価格が形成されておると、その価格の原因に関心があるわけでございます。 ということで、価格そのものについては、それは高いということだけあるいはそろっているというだけで
○妹尾説明員 価格の見方は大変むずかしい問題でございまして、価格がどういうふうな水準に決まるかについてはいろいろな複雑な要因が絡んでいるのじゃないかと思うのでございます。基本的には需給関係で、そのほかにいろいろ競争の状態もございましょうし、それから先の見通しといった問題も絡んでまいりましょうし、理論的に言いますと、競争が非常に活発な場合にはむしろ一物一価といいますか、そういうふうになるというふうにも
○妹尾(明)政府委員 四十五条の三項で、書面によって違反被疑事実の具体的な内容を示して情報の提供が行われたものについては、その処理の結果について通知するということになっておりまして、現在はその結果をまず御通知申し上げまして、電話等で照会を受けた場合にはさらに必要な事実について御説明いたしておるということでございます。 なお、件数的な状況でございますが、五十三年度は八十四件、五十四年度は十一月までに
○妹尾(明)政府委員 独占禁止法違反事件の申告の件数的な状況でございますが、改正前におきましては、大体年平均千件前後の水準で最近まで推移してきておりましたが、昨年暮れあたりからかなりふえてまいっておりまして、本年度はすでに千件を超えまして、このままでいきますと、年間のペースでは千五百件ぐらいに達するのではないか、こういうふうに見込んでおります。
○妹尾説明員 スーパー等によります牛乳の安売りの問題でございますけれども、先生御承知のように、牛乳につきましては、専売店、牛乳専門でやっておられる店がたくさんあるわけでございます。スーパー等の大型店、いろいろな種類の商品をたくさん扱っております大型店で、客寄せの手段として牛乳を仕入れ価格を下回るような値段で売られることによりまして、専業の店がいろいろ影響を受けておるという問題につきましては、実はすでにかなり
○妹尾説明員 具体的な問題でございますし、ただいまこの席でお話を承ったわけでございますので、その問題につきましてすぐここで意見を申し上げることはちょっとむずかしいかと思いますけれども、先ほど申し上げましたように、一般論で申し上げれば個別単独の値上げというのはこういう情勢下では直ちに独禁法上の問題とはなかなかなりがたい。最もはっきりいたしますのは、話し合いによって共同で値上げをする場合です。ただ独禁法
○妹尾説明員 売り惜しみといいますか、供給カットの問題でございますが、一般的に申し上げますと、こういうふうに供給に比べまして需要が非常に多いような状況でございますので、値段も当然先高になるというふうな情勢にございますと、どうしても消費者、ユーザーの方で買い占める傾向が出てくるということで、独占禁止法上の不当な供給制限とか不当な供給拒絶になるかどうかということの関係では取り扱いがむずかしいという問題が
○妹尾(明)政府委員 先ほど橋口委員長から御説明いたしましたように、現在調べておりますのはもっぱらガソリンでございます。それで、主としては三月以降の値上げでございまして、全般的な状況から申し上げますと、値上げ幅が大体十五円前後、値段にしまして百十円から百十五円程度のものでございます。しかし、その後新しいものにつきましては、さらに百三十円ないし百三十五円に持っていこうというふうな動きも一部ございます。
○政府委員(妹尾明君) 石油製品、特にガソリンの値上げの問題につきましては、去る三月二十七日でございましたか、当院の予算委員会で先生からも御指摘のあった問題でございまして、私ども橋口委員長が、監視体制を強めまして、問題があれば一応処置するというふうに御答弁申し上げたと記憶いたしておりますけれども、その後、各地から値上げの浸透につれまして、値上げの仕方につきまして消費者等からいろいろ苦情がございまして
○妹尾(明)政府委員 手元に各業界の数字を比較した資料を持っておりませんが、私の記憶では、業界単位ということで審決件数を数えますと、石油関係の業界というのは特に多い方ではないかというふうに思います。
○妹尾(明)政府委員 石油といいましても、メーカーといいますか元売り段階と末端の小売段階とちょっと様子が違いまして、同じようには言えないわけでございますが、元売り段階について見ますと、審決の件数でございますが、四十四年度一件、四十八年度三件となっております。 それから末端の販売業段階でございますが、これは主として各地区の石油商業組合なりあるいはその支部が行った事件でございますけれども、四十一年度が
○妹尾(明)政府委員 本年の三月ごろから各地区におきまして、主としてガソリンでございますけれども、ガソリンの値上げの動きがございまして、これに関連いたしまして、消費者等から値上げの仕方が一斉値上げでおかしい、独禁法違反のカルテルがあるのではないかという苦情がたくさん参ったわけでございます。私どもの方では、こういった場合には、特に石油だけではございませんけれども、内容を検討いたしまして、確かにそういう
○政府委員(妹尾明君) 最近の状況は、先ほど来いろいろ先生御指摘のような値上げの気運といいますか、OPECによる原油の値上げ等に始まりまして、原油の供給不足等も絡みまして非常に値上げ要因がたくさんあるという状況でございまして、値上げそのものはこれは独禁法とは直接関係ないんでございますけれども、その値上げの要因のある背景のもとで、便乗してといいますか、違法なカルテル等によりましてこれを消費者等に不当に
○政府委員(妹尾明君) もちろん調査に入りますからには、一応そういう疑いがあるということで入ったわけでございますけれども、本当にあったかどうかは調べてみませんと、ちょっといまの段階でははっきり申し上げかねると。果たしてそういう事実があったのかどうかを今後立ち入り検査をいたしました結果に基づきまして、るる事情等を十分聞きまして詰めてまいると、こういうことでございます。
○政府委員(妹尾明君) 本年の三月ごろから、主としてガソリンの関係でございますけれども、値上げの動きがございまして、これにつきまして各地で消費者等から値上げの仕方がおかしいんではないかと、独禁法違反のカルテルがあるんではないかと、こういう情報といいますか、報告が多数参っておるわけでございます。それで、私どもといたしましては、そういった報告、情報がありました地域につきまして値上げの実情はどうなっているのかと
○妹尾(明)政府委員 御指摘のような量販店等によります牛乳の廉売のために、牛乳の販売にもっぱら依存しておられる専売店の方がお困りになっていらっしゃるという問題がございまして、実は私どもの方へ、大変たくさんのこれは問題ではないかという報告が参っております。大体年間二百件程度来ておるわけであります。私どもの方では価格問題については自由価格ということがございましてなかなかむずかしいのでございますけれども、